ワコーレ神戸灘タワー

ワコーレ神戸灘タワー

高低差から生まれた階段状広場

 

JR灘駅前に建つ超高層集合住宅のランドスケープデザインである。最も重要視したのは、“地域らしさ”をいかに表現するかという事。六甲から海までの高低差、六甲の水・灘の水、駅前からの桜の連続性等、この地の持つ地域特性を読み取り、敷地そのものの地形である高低差を生かした階段状広場を創出した。

 

敷地西側に位置する公開空地である広場には、斜面に対し、水平性を強調した壁泉や石張ベンチ、密に高木を植え込んだ植栽桝ベンチを配置し、空間に変化を持たせつつ、高低差を強調するデザインとした。階段のディテールは、錆砂利を固めた舗装とし、蹴上面には、濃茶色のスチール製見切材を使用することで、階段上下からの景観に変化を持たせることに成功した。

 

住棟へのアプローチには、駅前広場から連なる桜の連続性をテーマとし、敷地全体を包む大きなアールを描く桜並木と、この地の豊かな水から着想を得た四季を映しだす水盤をしつらえたゲート空間を創出した。

 

四季折々の変化を上手く表現しながら美しい環境を創っていく、しかもその環境の中で、住まう人はもちろん、行き交う人、集う人、語らう人、それぞれの“人”が美しく見える様な場所づくりを目指した。多くの人にとって、気持ちよく集い、語り合える場所になってほしいと願っている。

基本情報

名称:ワコーレ神戸灘タワー
所在地:兵庫県神戸市灘区
敷地面積:2,900㎡
総戸数:216戸
竣工:2007.2
デザイナー:忽那裕樹、山田匡、角田直行(元所員)