大船渡市防災観光交流センター

大船渡市防災観光交流センター

「大船渡らしさを反映した憩いの多目的広場」
本計画はJR大船渡線大船渡駅に隣接する大船渡市防災観光交流センターの多目的広場の設計である。
大船渡市防災観光交流センターは「地域づくり」「震災伝承」「観光交流」「都市間交流」「災害時の一時避難所」の拠点として建設された市の新たな公共施設である。敷地は他街区や近隣の交通広場などのメインストリートの結節点にあり、復興のシンボルとなる場所である。

[コンセプト]
多目的広場は津波発生時の避難施設への動線(海側から山側)に配慮した計画を軸とし、日常的には市民や隣接する飲食施設を利用する人々の憩いの場として機能する芝生広場とした。また、非日常時の賑わいを演出するイベント開催を視野に入れたデザインとした。

[デザインのポイント]
・空間を引き立てる舗装パターン
ランドマークとなる芝生広場のおおらかな楕円曲線形に対して直線的な舗装パターンを施すことで対比が生まれ、芝生広場がより象徴的な空間となる舗装デザインを目指した。

・県産石材を使用した楕円ベンチ
芝生広場の外周側に楕円状の連続したベンチを配置し、本広場の特徴的な形態を形成した。大階段付近で屋台イベントが円滑に開催されるように、電灯コンセント等を埋設するなど機能性を兼ねた設えとなっている。また、テーブル兼ベンチとして円型の植栽桝ベンチを2カ所設置し、木陰の下で雑談や読書を楽しむ憩いの空間を設けた。これらのファニチャーには岩手県産の石材を使用しており、地域性を表したシンボリック性の高い設えとなっている。

・地域性に配慮した植栽
植栽には大船渡市の「木」「花」であるマツやツバキを用いて、大船渡らしさを反映した。

・展望デッキ、屋上広場
災害時の一時避難場所ともなる屋上には、暖かみのある木材(再生木)のテーブルベンチを配置し、大船渡湾を望む憩いの場となっている。

基本情報

名称:大船渡市防災観光交流センター
所在地:岩手県大船渡市大船渡町
規模:敷地面積 約5,500㎡
竣工:2018.3
デザイナー:忽那裕樹、近藤秀樹、和久珠生