青島万科城合肥路ストリートスケープ

青島万科城合肥路ストリートスケープ

坂道に関わる歩道空間

青島市での、6街区にもわたる住宅開発の中央を貫くメインストリートのデザイン。3か国、6つの設計チームがそれぞれの街区のデザインを手掛けるなか、それらの個性あふれる開発区を統一し、ひとつの街として認識できるような道路空間を生み出すことが求められた。そこで、青島特有の高低差が顕著な敷地において、その高低差を活かしたデザインを実践し、坂道というありきたりな空間に歩くだけではない機能を持たせることで、歩行空間の新しい可能性を見出した。

各街区の道路に向かって間口を設ける沿道型商業の入口をシームレスに道路空間につなげ、商業施設へのアクセスをより向上させる必要があった。一方で、商業空間に必要な入口付近の平らなテラスは、その確保のために高低差を生み出さざるを得ない。そこで高低差を階段広場とすることで、何気ない坂道に新たな用途を与え、特徴ある街路空間を生み出した。

植栽計画においては、歩行のリズムをつくる並木をランダムに配置させ、遠方から眺めた際にはシンボルともなるよう十分な緑の屋根を形成させた。

また、地域のシンボルとなっている山とのつながりに着目し、坂を上るにつれて青島の赤土の山肌をイメージさせる乱形の石材を多用し、山と生活空間との距離感を体現できる工夫をしている。街区の中ほどには各種の水景施設を点在させ、各街区のアドレス性を担保すると同時に、飽きの来ない、歩いて楽しい歩行空間を演出している。

基本情報

名称:青島万科城モデル区・A5・A6・A7街区(合肥路沿道商業街)
所在地:中華人民共和国山東省青島市
主要用途:道路、商業施設
敷地面積:35,800m2
竣工時期:2012.2
担当:忽那裕樹、小泉智史(元所員)、石田真実、石原康宏