コンセプト

屋外空間は可能性で満ちあふれている
デザインとプログラムの両輪で創り出す、ランドスケープの新たな展開

私たちE-DESIGNは、忽那裕樹と長濵伸貴のパートナーシップにより、2000年に創設して以来、多くのランドスケープを手がけてきた。
5メートル四方の個人庭をつくるのと並行して、中国大陸では、広大な土地を対象にした都市計画が進行していたり、シビックプライドを醸成するイベントを主導したりと、地域も規模も方法も多種多様だが、全てのプロジェクトで、屋外空間という「場所」の持つ魅力やエネルギーを伝えたいと考えている。

 

ランドスケープ=景観には、必ず人が存在する

ランドスケープにおいて、見た目の美しさは非常に重要である。
しかし、私たちは、外形を美しく整えるだけでは飽き足らない。人が使いこなしてこそ、ランドスケープは成立する、と考えている。
場所の持つポテンシャルを引き出し、人が集う魅力を打ち出すこと。それには、自然環境や気候、地形を生かした上で、さらなる環境向上を図ったり、歴史や文化、コミュニティーを残し、伝承していくための工夫が欠かせない。必要であれば、行政に働きかけ、制度改革へもコミットしていく。

 

多面的・複合的な街づくりと想定外を起こす仕掛け

さらに、イベントやワークショップの開催、媒体の発行など、屋外空間にまつわる情報を発信することで、「場所の使いこなし」を提案している。
屋外空間は、不特定多数の人々が共有する空間である。そこで、人と人とがつながり、有機的展開が生まれ、新たな可能性や想定を越えた面白さが創造されていく……そんな仕掛けを探り出すことが、私たちのデザイン要素として不可欠なのだ。
そのため、さまざまな分野・フィールドと連携し、プログラムをインタラクティブに進行していくことも少なくない。

 

E-DESIGNの作品に完結はない

私たちがつくった場所を、人々が活用し、暮らし、育んでいく……常に進行形で変容する屋外空間こそ、私たちの目指すところである。

concept_img